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UMIDIGI F2にカスタムROMを焼いてみた ~大容量GSI編~

こんにちは

 

前回の記事にてカスタムROMの焼き方について紹介しましたが、GApps付きのROMなど大容量のものは焼けないと書きましたが、どうにか焼く方法を見つけたので今回はそれを紹介します。

 

f:id:Gadget-Plane:20201005175805p:plain

Android11 GSI

 

 

 

 

焼き方

基本的には、前回書いた方法と同じなのですが、注意すべき点と追加でやるべきことがあります。それを踏まえて手順を書いていきます。

ブートローダーアンロックをしている前提で書きますので、まだやってない人は前回の記事を参照してください。

 

前回同様GSIをダウンロードします。

 

github.com

 

私は最初にHavoc-OS-v3.8-20200821-Official-GApps-arm64-ab」を入れました。

 

次にfastboot modeに入ります

 

adb reboot bootloader

 

この時点で確認してほしいのはboot.imgにMagiskパッチを適用しているかです。もし、Magiskのパッチを当てているのであればストックROM(元のF2のROM)のboot.imgに戻しておいてください。今回の方法においてはMagiskパッチが当たっているとOSを起動できません。戻すときは以下の2つのコマンドを使用してください。

 

fastboot --disable-verity --disable-verification flash boot F2のROMの中にあったboot.imgの保存してあるパス)

 

 fastboot --disable-verity --disable-verification flash recovery (F2のROMの中にあったrecovery.imgの保存してあるパス)

 

そして、パッチを当ててた人も当ててない人も以下からは同じです。

そのまま以下のコマンドを実行します。

 

fastboot --disable-verity --disable-verification flash vbmeta (F2のROMの中にあったvbmeta.imgの保存してあるパス)

 

fastboot --disable-verity --disable-verification flash vbmeta_system (F2のROMの中にあったvbmeta_system.imgの保存してあるパス)

 

fastboot --disable-verity --disable-verification flash vbmeta_vendor (F2のROMの中にあったvbmeta_vendor.imgの保存してあるパス)

 

fastboot -w

 

そしてここからfastbootdモードに入ります。

 

fastboot reboot fastboot

 

次にsystemを消します。

 

fastboot erase system

 

そしてここが肝となります。以下のコマンドでUMIDIGIの純正アプリなどが入った「Product」という論理パーティションを消します。

 

fastboot delete-logical-partition product

 

これによりSuperパーティションという物理パーティションの最大容量内でsystemパーティションのサイズのさらなる拡張ができます。詳細は以下を確認してください

 

source.android.com

 

Superパーティションについてはこちら

 

source.android.google.cn

 

そしてこれができたら以下のコマンドでGSIを焼きます。

 

fastboot --disable-verity --disable-verification flash system (GSIのimgファイルが保存してあるパス)

 

その後、再起動します。

 

fastboot reboot

 

これで完了です。

 

Root権限について

Root化についてなのですが、現状Havoc OSでは取得できません。ですが、元からRoot化されているROMも存在します。私が次に入れたAndroid11のGSIの「system-roar-arm64-ab-vanilla」では最初からRoot化されており、中にスーパーユーザーというアプリが入っていてRoot権限が必要なアプリも使用できます。

 

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スーパーユーザーアプリ1

 

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スーパーユーザーアプリ2

 

ほかにも、「descendant-X-OFFICIAL-arm64-ab-20200912」を入れたところ、スーパーユーザーアプリは入っていなかったものの、以下のリンクから「phh_s_SuperUser_v1.0.3.3.apk」をインストールすることでroot権限が必要なアプリを使うことができました。

 

forum.xda-developers.com

 

ですがやはりMagiskは使用できないため少々不便ではあります。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。GAppsが使えるようになったので、今後私はカスロム運用してもいいかなと感じました。また、GAppsなし(容量が1.8GB程度)のGSIであれば前回の方法で導入できるうえにMagiskも使えます。私が試したのでは、Lineage OS 17.1とGAppsなしHavoc OSあたりですかね。ですが、単純にRoot権限が欲しいだけであればRoot取得済みGSIを入れるという手もあるので検討ください。

 

 

ではまた